お兄様を誘惑するつもりだったのに！ネタバレ44話｜不器用なクララが頼ったのは

お兄様を誘惑するつもりだったのに！44話のネタバレ込みあらすじ

侍女に手伝ってもらってはダメな理由

簡単な縫い物も苦手なのに、刺繍なんて無理とクララは頭を悩ませていました。

誰かに助けてもらうことにして、まず声をかけたのは侍女たちです。

すると3人とも、手伝うことはできるけれど…となぜか困り顔。

この世界では令嬢がハンカチに刺繍をするときは、仲の良い令嬢同士が集まって作るのが一般的なので、もし侍女が手伝えばクララには友達がいないと噂されてしまうかもしれないのです。

誰に渡すかどうかを含めて、令嬢同士の神経戦があるのでハンカチづくりはとても大切な行事なのだと侍女たちは力説しましたが、クララは誰かと作る気にはなりません。

そもそもお茶会なども開いてみたものの、まだ親しい令嬢がいないクララ。

声をかければ集まってくれる令嬢はいるでしょうが、クララが刺繍が下手だという噂が立っても困ります。

しかし、一人で刺繍をするのは無理なので誰かに助けてもらわなければいけません。

考えこんだクララの頭に、一人だけ浮かんできた人がいました。

クララとセシリアは似ている？

クララの宮殿に呼び出されたセシリアは緊張しています。

クララはセシリアを出迎えると、突然呼び出したことを詫び、バスティアンが来ないようにわざと彼の忙しい日を選んだから緊張しないでほしいと耳打ちしました。

実はどうしてクララに呼び出されたのか、教えられていなかったセシリア。

一緒に刺繍をしてほしいと頼まれ、ぽかんとしています。

自分より刺繍が上手な令嬢はたくさんいるのに、なぜ自分に声がかかったのか、不思議そうなセシリアに、クララはなぜ自分がお茶会のときにセシリアが気になったのかを話し始めました。

クララは、お茶会で一人で座っているセシリアを見て、自分と似ていると感じたのです。

クララの心の内を聞いて、セシリアはまだバスティアンは怖いけれど王女さまの役に立とうと決めました。

二人はさっそく庭園の片隅にテーブルをセットし、お茶を飲みながら会話を始めます。

クララはハンカチにはベローナのシンボルである白いライオンを入れたいと考えていました。

さっそくセシリアの見本を見ながら、刺繍を始めたクララでしたが、できあがったのはライオンとは似ても似つかない生き物。

クララは自分の不器用さにうんざりしましたが、もう一度最初からチャレンジすることにしました。

するとそこをダニエルが通りがかったのです。

ネルハの皇室のシンボルはゴールドドラゴン。

それを聞いたクララはホワイトライオンよりさらに難しそうなので頭を抱えました。

クララがダニエルと話をするのを近くで見ていたセシリアは、刺繍をするのを見ていかないかとダニエルを誘います…。