奈落の花 ネタバレ32話【漫画】こんな所で終われない！！笹本はたった一つの希望に縋ります。そしてつばさは静かに楽しむのでした。

笹本の必死の作戦

御堂父からの怒りを買ったとも知らずに笹本は春名からの連絡をとります。

そして純粋な気持ちで説明を求める春名へ、信じてほしいと強く訴えるのです。

春名からの信頼を得ると、笹本はとんでもない頼みごとをします。

必死な笹本の頼み事とは？

それを背後で聞いていたつばさは静観するのでした。

奈落の花32話のネタバレ込みあらすじ

絶望する笹本に希望が見えた

届いたDVDを見終わった御堂父は立ち上がり、笹本の事をあの男呼ばわりです。

娘である春名の将来を思って、人事部への口利きをしたのに・・・

御堂父のメンツを潰し、社を傷つけただけではなく・・・春名の純粋な思いをも踏みにじった！！

許せん！！

そう怒りに震えました。脳裏にはニタニタと笑う笹本がよぎるのです。

内定の取り消しだけで済まないと宣言された笹本は虚ろな顔で街を歩き続けていました。

頭の中では起こった出来事を復習するように思い返しています。

転落し社会的に破綻した事が自身に起こったのか？と現実を受け入れられていません。

ずっと最上部にいたのになぜこんなことになったのか？と。

すると、スマホが震えると非通知の着拒をしたのになぜ？！と苛立ちながら画面を見ます。

ふっと冷静さを取り戻しました。

御堂春名と映る名前を見て・・・。

そして自身の人生はまだ終わりではないと気づくのです。

嘘で勝ち取ろうとする信頼

こいつを使えば・・・！と春名からの連絡をとる笹本。

不安そうに笹本の名前を呼ぶ春名は言いにくそうに動画という単語を口にします。

被せるように笹本は動画は嘘だと言いました。

そして自身は嵌められたのだと強調します。

驚く春名の声が聞こえるとすかさず信じてくれと訴えかけます。

笹本は縋るように見方は春名しかいない事を伝え、話を聞いてくれと請うのです。

少しの間を空けると春名は信じる事を了承し、話を聞きたいためファミレスでの待ち合わせを伝えて電話を切りました。

終わった通話の画面を見て笹本は強く決意します。

こんなところで躓くか！！と。

そして、春名との待ち合わせ場所へ走り出しました。

影から見ていたつばさは笹本の決意に手ごわいなと余裕そうに観察します。

一筋縄ではいかない・・・と思いながら。

待ち合わせ場所についた笹本は、ファミレスに入って見かけた春名の名前を呼び無事に合流しました。

その後ろからはつばさが入り、笹本の背後の席に着きます。

笹本は開口一番、春名へ謝罪を始めました。

しかし、春名はそれよりも入社先では何を言われたのか聞きます。

言いにくそうに言葉を詰まらす笹本はゆっくりと、社内の部屋で言われた事実を春名に話しました。

そしてすぐに全部嵌められたのだと続けます。

状況が飲み込めない春名はどういう事かと問うのです。

笹本の事を信じたいが、動画を見る限りは笹本本人にしか見えないと言いかけます。

笹本は以前に付き合っていたやつの仕業だと思うと考えを伝えました。

その話に少し顔を振り向かせるつばさは楽しそうに続きを聞きます。

束縛が強くて別れたが、ずっとストーカーをされていたのだと項垂れる姿を見せるのです。

おそらく付き合っていた時の動画と音声を切り張りして、貶めるために動画を上げたのだと。

春名と引き離し、自分のものにするために仕組んだと考えると伝え春名に頭を下げました。

隠していたのは迷惑をかけたくなかったから元カノの事を言わなかったと。

しぶといと評価

哀れんだ顔で笹本の話を信じる春名。

笹本は今更言っても信じてもらえないだろうと、再度謝罪をしました。

春名のためにも、もっといい奴と見つけた方がいいと言います。

しかし、春名は反論して笹本を信じると断言するのです。

笹本はスマホを見ながら名前が知れ渡ったために就職は絶望的だと言うと頭を抱えます。

俺では春名を幸せにはできない・・・

悲しみと悔しさを見せる笹本の本当の目的が始動します。

気づいたようにそうだ・・・と顔を上げて春名を見ました。

春名の父親に内定の取り消しを白紙に戻してもらえるように取り持ってもらえないか？

そう聞きます。

今の入社先がダメでも他の会社にでもいいと。

自身と春名の将来のためだ！と必死に伝える笹本。

お茶を飲むつばさは始終を聞き終えると、笹本の作戦に評価を付けます。

さすがだと。ゴキブリよりもしぶとい・・・と。