叶わない魔女の願い ネタバレ68話！カイデルの手を取ったエレノア、その選択は正しかったのか!?ノアがハデスレイン家に!!

子供のように泣きじゃくるカイデルを前に、エレノアは立ち去ることなどできません。

その選択が正しいかどうかはわからないけれど、カイデルと一緒にいることを選んだエレノア。

仇なんだと言うエレノアの言葉に、カイデルが自分の中で導き出した考えを伝えるのですが、それがエレノアの心を打ったのも確かです。

カイデルの出した答えとは…?

そして、ハデスレイン伯爵の身にも危機が!?

叶わない魔女の願い68話のネタバレ込みあらすじ

膝をついて泣きながら行かないでと懇願するカイデルにエレノアは焦ります。

早く立って下さいと声をかけますが、カイデルはただ行かないでと繰り返しました。

カイデルの導き出した答え

カイデルが自分のために苦しむ姿は見たくないし、自分もカイデルの疑わしい態度で悩むことは耐えられないと告げるエレノア。

カイデルは恨んできたことは認めますが、それだけではないことを伝えます。

父親は自分をこの世に誕生させた人ではあるけれど、その責任は取れない人だったと切り出しました。

もし父親がずっと生きていたら、あの村で父のように賭博でもしながら生活し、父のように暴力を奮って惨めな死を迎えただろうと言います。

そんな風に考えるのは良くないとエレノアは窘めました。

カイデルは、もちろん何度も打ち消してきた考えだと、火種に復讐しなければいけないと言い聞かせてきたと答えます。

でも、エレノアの話を聞いて打ち消そうとした考えが間違っていなかったと悟ったと言うカイデル。

父親はただ自分が犯した罪の報いを受けただけだと…。

そんな混乱した状態がエレノアを不安にさせたのだと謝罪の言葉を口にします。

エレノアはもう自分のことを信じられないかもしれないと口にするカイデル。

それに続く言葉は、エレノアは自分のすべてを奪った火種ではあるけれど、広い世界へと導いてくれた光だというものでした。

エレノアの選択

エレノアはカイデルの話を聞いても黙ったまま立ち竦んでいました。

カイデルはがっくりと項垂れ、全て僕の過ちだとしゃくりあげます。

そんなカイデルを見て、エレノアも困惑しました。

こんなに弱々しいカイデルを見るのは初めてです。

カイデルが先生の子供だという事実もまだ受け入れられないのでした。

そんな自分が再びカイデルの手を取ることが正しい選択とは到底思えないエレノア。

しかし、目の前の泣きじゃくるカイデルは、幼い頃の彼を思い出させるのでした。

エレノアは放っておくことはできません。

カイデルを包み込むように抱きしめました。

カイデルは去らないでくれるんですねと確認するように、エレノアを力強く抱きしめます。

エレノアは「はい…」と小さく返事をしますが、カイデルの力が強すぎて息をするのも苦しかったのでした。

ノア再び!!

すみません!!と大きな声で謝るカイデルに、大きな声を出さないでくださいと嗜めるエレノア。

するとエレノアはクスクスと笑い出しました。

訝しるカイデルをよそにそのうちアハハハと声を出して笑うエレノア。

カイデルがあのちびっこだったと信じられなかったけれど、甘える姿は当時とよく似ているとエレノアが言いました。

カイデルは真っ赤になって忘れて下さいと呟きます。

まだ同一人物だと信じられないから大丈夫だとエレノアが答えました。

本当に、信じられないと言ってカイデルをもう一度抱きしめるエレノア…。

エレノアはカイデルの手を取ったことが正しい選択だったのか答えは出せません。

ただ、自分もまたカイデルと離れたくないという気持ちは真実だとわかっているだけでした。

一方、ハデスレイン家では―。

ノアが邸宅に押し入っていました。

ハデスレイン伯爵はノアに捕らえられ危機に瀕しているのでした。